109日目:北海道斜里町〜北海道羅臼町

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道の駅うとろシリエトクからおはようございます。雲一つない青空が広がっています。

今日は北海道に来てから一番のビッグイベントの日。ここだけは晴れた日に来たいと言うことで天気予報の先読みをしたところ完璧な日となりました。

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可愛いポケモンマンホールが道の駅にありました。ちなみにシリエトクとは、アイヌ語で大地の突端を表す言葉であり、知床の語源にもなったそうです。

それでは今日のビッグイベントに向かいましょう。

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そのイベントとは...船に乗って知床の先端、知床岬を見に行きます!!

実は昨年、知床に来たことがありその時は知床五湖を歩きました。次行く時は船になって岬を見に行くと決めていました。

しかし...今年の5月知床で痛ましい遊覧船事故が起きました。その1件もあり、乗るか乗らないか非常に悩んだのですが事故により今年の知床岬まで行く船は大型船のみと言う情報があった事からそれなら人生であと何回ここに来られるかも分からないので乗ることにしました。

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いざ!ウトロを出港⛴

このコースは3時間45分の航海で知床岬まで行って戻って来ます。途中も見どころ満載という事でワクワクしてきました。

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走り出して10分。最初に姿を見せたのは大きな岬。ここはプユニ岬、これもまた知床八景の1つに指定された場所です。

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遠くに山から流れ落ちる滝が見えて来ました。この滝はカムイワッカの滝。後ろに聳える硫黄山から流れ出た水が滝となっているのです。

さぁ、船はどんどんと知床岬へ近づいていきます。

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なにやら変わった形をした岩がいくつも並んでいます。もうこの辺りまで来ると、ここに続く道路も歩道も無いため船からしか見ることができまさん。一切人間の手が入っていない自然のエリアです。何故このような変わった岩が誕生したのかすらも解りません。

さあいよいよ最先端の岬に到着です。

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船の大きさなどの理由もあり、これ以上近づくことはできませんが、この先端、これが日本の地の果て知床岬です。世界遺産の登録範囲の中でも特に厳重に守られている場所。写真で見るとただの海に突き出した半島の先にしか見えません。しかし実際に船に乗ってこの目で見た感動はとても大きなものでした。日本にはまだまだ見たことがない景色が沢山あった事を改めて感じました。岬の後ろに見える島影は、北方領土の国後島です。

ここからはウトロ港まで引き返して行きます。大満足の体験でした。ブログでは全て紹介できない程、見どころが沢山あるので是非実際に自分の足で行くことをオススメします。

次は知床横断道路を越えて反対側の羅臼町へ向かいます。

急なカーブが続く坂道を登って登って....

標高738m、知床峠に到着です。

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最高の眺め!本当に雲が1つも出ていません。まるで絵に描いたような景色。後ろに聳える山が、知床半島最高峰の標高1,660m羅臼岳です。
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辺りを見渡してもどこまでも続く緑。その先に見える海。まさに自然の宝です。
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ここからも国後島が見えました。大きく見えるかもしれませんが実はこれ、島の1/4も見えていないんです。国後島は沖縄本島よりも大きな島なのです。最も近いところでは16kmしか離れていないのです。さらに補足を加えると根室半島の北東に位置する歯舞群島(これも北方領土の1つ)は、なんと納沙布岬から3.7kmしか離れていません。こんなに近いところに異国の他の人が住んでいるなんて想像もつきません。不思議な感覚です。

峠を越えて羅臼国営キャンプ場へやって来ました。

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テントサイトにも1人ずつ区画が設けられた環境の良い所でした。1泊は300円。
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キャンプ場の道路を挟んだ向かいには熊の湯という秘湯があります。

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(写真はインターネットより引用)

ここは無料温泉の1つで町の同好会の方々によって支えられています。開放感があり、前を流れる美しい川を眺めることもできます。ただ、温度がとても高くて地元の慣れた人しか入れないようなレベルでした。おそらく44度〜46度くらい感覚的にはありました。
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ここでは同じく日本一周旅人のつもりんさんに遭遇。一緒に温泉に入ってこれまでのお互いの旅の話について語り合いました。この先も気をつけて進んでください!

今日は本当に濃い1日でした。おやすみなさい!